数あるスタイリング剤の中で、なぜ薄毛カバーには「マット系」が最強と言われるのでしょうか。その理由は光の反射と質感にあります。髪が薄くなると、どうしても地肌が見えやすくなりますが、そこにツヤのあるワックスを使ってしまうと、照明や太陽光が反射して地肌の白さがより際立ってしまいます。また、髪自体もテカテカしていると、脂っぽい印象を与え、清潔感を損なう恐れがあります。一方でマット系のワックスは光を吸収し、反射を抑える効果があります。これにより、地肌と髪のコントラストが曖昧になり、自然な見た目を演出できるのです。 さらに、マット系ワックスは油分が極端に少ない設計になっています。油分は髪にとって重りとなり、時間の経過とともに重力に従って髪を寝かせてしまいます。ボリュームが命である薄毛スタイリングにおいて、この「重さ」は大敵です。マット系は軽やかな仕上がりを長時間キープできるため、朝セットしたふんわり感が夕方まで持続しやすいのです。また、ドライな質感は髪の表面に凹凸を作り、一本一本が独立して動くため、視覚的に毛量が増えたような錯覚を生み出します。束感ではなく、散らしたようなラフな質感が作れるのも強みです。きっちり整えすぎると隙間が目立ちますが、マットワックスで無造作に仕上げることで、薄い部分をカモフラージュしつつ、おしゃれでこなれた雰囲気を醸し出すことができます。機能面でも見た目の面でも、マット系ワックスは薄毛に悩む男性の強い味方と言えるでしょう。